家庭でできる自己処理といえば「ワックス脱毛」もその一つです。ワックスには清掃に使うものや彫金の原型に使うものなど色々な意味がありますが、ここでいうワックスとは蜜蝋や蜂蜜を主成分として配合したものを指します。
例えば主成分である蜜蝋は蜂が巣を形成する為に出す分泌物のことで、固形になる特性から蝋燭に使われたりします。ワックス脱毛ではこの特性を応用して作られているのです。
また、蜜蝋には保湿効果もありハンドクリームの材料としても使用されることがあるので肌に優しい成分としても脱毛にぴったりなのです。そして蜂蜜も美容効果が高いことで色々なコスメにも使用されていることは有名ですよね。
今回ご紹介した成分は一例ではありますが、ワックス脱毛には保湿などお肌にとってはメリットがある成分でできているので使用後に肌がスベスベになったと感じる方もいるようです。
その使い方も簡単でワックスを脱毛したい箇所に塗り、綿などの素材の布を上にかぶせて固まってきた頃合いに剥がすだけなのでとてもお手軽です。ただし毛が短いとしっかり抜くことができないので5mm〜1cmの長さがベストだと言われています。
ワックスを剥がした後は冷却して、保湿ケアをしっかりして肌を鎮静させてお手入れが完了となります。脱毛時の痛みという点では剥がす時に痛みを伴うので、何度も繰り返すと思うと気になるところですが毛が薄ければそこまで痛みを感じることもありません。
しかし、アンダーヘアなど毛が太いデリケートゾーンなどは一気に剥がす点から痛みを感じる為、自己処理の脱毛としては部位別によって向き不向きがあると言えます。
また、背中など自分で腕が届かない箇所もワックス脱毛での自己処理は難しいのでその点も気になりますし、専門エステと違い自己処理の場合はワキの脱毛も慣れるまで難しいとの声もあります。
いろいろな口コミを見ても腕や足などやりやすい部位、かつ薄い毛の部位に適している方法のようですね。その為、全身脱毛に使えるかというと自己処理としては難しいかもしれません。
そして、ワックス脱毛は永久脱毛ではない為、新しい毛はまた生えてきてしまいます。カミソリなどを使用した時と違って生えてくるスパンは長い方ですが、半永久的に続けることになるので消耗品ということになります。
美容成分がある点や手軽さは評価できるものの、自己処理できる箇所が限られる点や痛みなどの点でリピートで少々悩むところですね。
一台は持っておいて損はないドライ脱毛器
家庭でできる脱毛にはワックス脱毛の他、毛抜きで一本一本抜いていく方もいます。しかし、それでは広い範囲の処理にかなりの時間を要することもあり、パナソニックから便利な電動脱毛器が登場しました。
私も実際に使用した経験のあるソイエシリーズなどの家庭用脱毛器ですが、現在ではドライ脱毛器と呼称することがあるようです。このドライ脱毛器は価格帯が広く、単機能(脱毛のみで、アタッチメント交換もできないタイプ)であれば値段も比較的安価なものが多い印象を見受けます。
昨今では角質ケアのできるアタッチメントがついているタイプの機器も発売されたので、女性にとっては嬉しい機能ですね。
他にも角質ケアや脱毛以外にシェーバーとして使える除毛アタッチメントがついていたり、水洗いができるなど機能が増えるにつれて値段もそれに伴い高くなる傾向があるようです。充電することでバッテリーに蓄電するので、コードレスとして使用できるものや電池で作動するタイプなどこういった点もお値段に影響しています。
気になる痛みの度合いとしては、ぶちぶちと毛を一度に抜いていくので毛が太ければやはり痛みも強くなります。
少なくともデリケートゾーンなど皮膚が柔らかい部位への使用は涙が出るほど痛いので、痛みを軽減する対策としては、使用前に保冷剤などで冷やして痛みを感じにくい状態で脱毛することです。
使用時の感想としては長く伸ばしたムダ毛より、2mmくらいの短い段階で使用する方が痛みを軽減できます。使用した当初は痛みも気になったりしましたが、毛の薄い部位によっては次第に慣れも出ててくるかと思います。
そして使用後もしっかり冷却して肌を鎮静させないと、赤みや刺激が残ることもあるので痛みに弱い方や皮膚が弱い方などにはあまり向かないかもしれません。
ただし新しい毛が伸びてくるスパンはカミソリを使用した時よりも長いので、その間はツルツルのお肌でいられるのが嬉しいですね。もし購入を考えているのであれば一台二役できる点から、少なくともドライ脱毛とシェーバー機能がついているタイプの方が個人的にはおすすめです。
ただし、ドライ脱毛器も毛抜きと同じくひじやひざに埋没毛が生じる可能性もあります。埋没毛が頻繁に生じるようであれば、脱毛の仕方が正しくない場合もあるそうです。
もし埋没毛など肌トラブルが起きてしまった場合は、皮膚科など医療機関での診察が必要となるケースもあります。
お肌が弱い方は無理のない範囲で使用するように心がけてくださいね。
家庭用の光脱毛器では永久脱毛はできないの?
家庭用の脱毛器の中でも注目を集めている光脱毛(フラッシュ脱毛)ですが、よく永久脱毛ができるのか疑問を持たれる方をお見受けします。効果がすごいという口コミも多いので、業務用の光脱毛器と同等のスペックを持っていると思われる方が多いようです。
実際、私自身も脱毛サロンでないとできなかった光脱毛が家でできるということで、自宅で永久脱毛ができる時代になったのかと思っていました。しかし家電販売店の方にお話を伺ったところ、家庭用の光脱毛器に関しては永久脱毛効果があるわけではないとの回答をいただきました。
確認してみるとメーカーによってパンフレットなどの商品紹介にもそのように記述されているものもあります。
※もし記載がない場合などは必ずメーカーに問い合わせてることをおすすめします。
家庭用の光脱毛器では永久脱毛に至らない理由ですが、脱毛サロンで使用している機器と家庭用の光脱毛機器では出力の大きさが違うことにあるのだそうです。つまり家庭用の光脱毛機器では「永久ではないけれど、脱毛はできる」というものがほとんどと考えていただければと思います。
これは人気の高いケノンやトリアであっても同様だそうです。しかし永久脱毛ではないとしても、私のようにカミソリ負けで悩んでいた方にとっては使いやすい商品であることには変わりありません。
機械を滑らせるように肌に当てていくことで、脱毛ができるので簡単にムダ毛のお手入れができますし、メーカーによっては顔の産毛のお手入れができるものもあります。
顔の産毛に関しては前述でご紹介したワックス脱毛では自己処理はあまりおすすめできない部位ですし、ドライ脱毛器を使用してのお手入れも同様なのでこの点はとても評価できるポイントだと思います。
また、メーカーによっては男性のヒゲにも使用できるものもあるそうなので、太い毛質など剛毛の方にもアプローチできるという点はアンダーヘアなどのお手入れにも効果が期待できるということではないでしょうか。
いくつか販売されているもののメーカーにより、機能の違いやアタッチメントの違いがあるのでご自身の優先順位に合わせて選んでみると良いかと思います。
家庭用の光脱毛器は性能やお手入れの仕上がりにおいて自己処理の中でも一番ですが、中にはカートリッジの使用回数制限が決まっているものもあり、交換が必要です。
その点、ドライ脱毛器は使用回数制限が決まっていないので、半永久的に使用できます。そう考えると家庭用の光脱毛器は、 家庭用の脱毛器の中でも費用が一番高額ということで購入を悩むところですね。
おすすめなのはドライ脱毛器か家庭用の光脱毛器
今回、家庭でできる3つの脱毛方法についてまとめてみました。痛みに関していうと、残念ながらどの脱毛方法であっても感じる為、痛みの度合いを重視される方にとって満足しがたい結果かもしれません。
しかしながら、ワックス脱毛とドライ脱毛は毛が薄い箇所や細い毛に対してはそこまで痛みを感じずに処理ができます。私もそうでしたが、回数を重ねていけばムダ毛処理もだいぶ楽になるかと思います。
家庭用の光脱毛器に関しても最初の内は痛みを感じることもあるかと思いますが、機器によってはフラッシュの出力を調整する機能が備わっているものもあります。出力を下げればその分痛みも軽減される傾向にあるので、人によっては家庭用の光脱毛器の方が負担も少なく脱毛できるかもしれませんね。
少なくとも、デリケートゾーンやワキなど毛が太い傾向にある部位の脱毛に関しては、どの脱毛方法でも痛みを感じずに処理することはほぼ不可能です。その中でも一番、痛みがまだマシだと思えるのは家庭用の光脱毛器かと思います。
コストの面に関しては消耗品ながらワックス脱毛が自作もできて一番安価ではあります。そして家庭用の光脱毛器はというと、一定回数以上の使用ができず以降はカートリッジの交換が必要なケースがあります。
長期的に使用していくことを考えると、コストの面で言えば半永久的に使用できるという点でドライ脱毛器の方が優秀なように思えます。ドライ脱毛器の中には数千円〜一万円以上するものもありますが、10代の女性でも買いやすい部類の脱毛器です。
そして効果の面で優秀なのは甲乙つけがたいところもありますが、家庭用の光脱毛器に軍配があがるかと思います。
ワックス脱毛もドライ脱毛も脱毛後はムダ毛が伸びるまでに日数を要しますが、どちらの方法も皮膚の表面に生えている毛にしムダ毛にしかアプローチできないので、皮膚の下にあるムダ毛については処理ができません。
一方で家庭用の光脱毛器は、毛周期のタイミングにもよりますが皮膚の下にあるムダ毛にもアプローチできます。その為、比較した際に処理できるムダ毛の量も多く、ムダ毛の伸びが遅く感じる傾向にあります。
痛みの度合い、コスト、効果を総合的に見るとこの3つの中ではドライ脱毛器か家庭用の光脱毛器がおすすめです。どの点を重視されるかは人によって異なると思いますので、今後の自己処理の参考になればと思います。
・光脱毛器の効果が実感できるタイミングとは?家庭用と脱毛サロンの脱毛器で比較
・光脱毛器の購入で悩んでいる人必見!基準にすべきポイントを紹介します。